この北区の職場からおよそ25キロメートル、電車を乗り継いでおよそ1時間かかる千葉県浦安市から容疑者は通勤していた。自宅は築40数年、11階建ての大規模団地。

 容疑者の部屋のインターホンを押すと、中年女性が応対してくれるも、

「はい、そうです。何も話すことがないので、すみません」

 と取材を拒否した。

「近所づきあいはしていないですが、10年ほど前から、同居人の女性と住んでいますね。子どもは……いないと思います」(団地の主婦)

 容疑者の写真を見せると、

「ふだんは帽子を被っているので、はっきりとは言えないですが、この顔じゃないかしら。以前、鍼灸をやっておられるという話は耳にしたことありますから」(同・主婦)

なぜ施術がエスカレートしたのか

 では、なぜ、こんな遠くから、東京の北区まで通っていたのだろうか。児玉容疑者の知人は前述した通り、“女性からマッサージ店を引き継いだことが大きい”としつつも、

「浦安市の住民は比較的、若い世代が多い。その点、北区は年配の方が多いので、マッサージの需要があると考えていたのでは」

 児玉容疑者が治療にかこつけた、わいせつ行為に走ったことについては、

「実際にやったかどうかについては、本人も認めていないからまだ何とも言えない。でも、被害女性は他のお客さんに比べて若いから、つい魔が差したのか……」(同・知人)

 とはいえ、信頼していた鍼灸師からの裏切り行為に被害女性は深く傷ついたに違いない。心から反省し、被害女性に謝罪した上で、二度と迷惑行為はやめてもらいたい。