授業料は75万円2か月で即戦力に

老若男女、未経験も問わない寿司学校。短期で実践的な技術を学べる
老若男女、未経験も問わない寿司学校。短期で実践的な技術を学べる
【画像】海外の寿司職人の求人をチェックすると、日本の求人と比べて2倍・3倍の賃金も…

 学校によって異なる部分もあるが、飯田さんが通っていた「東京すしアカデミー」の系列校では、2か月で江戸前寿司を学べる短期コースを開講。1日5時間のレッスンで、魚の捌き方から握り、巻き物までを学ぶ。実際に店のカウンターに立った時を想定した研修もあり、卒業後すぐに即戦力として働けるようなカリキュラムになっているのが特徴だ。

「寿司は難しいというイメージがあるかと思いますが、実は“魚を捌く・握る・巻く”と、作業はシンプル。実際に学んでみて、ほかの料理より、意外と覚えることが少ないなと感じました。これも寿司職人へのチャレンジをおすすめする理由の1つです。僕自身、もともと料理は野菜炒めが作れる程度で不安でしたが、卒業後はすぐに高級寿司店で問題なく働くレベルにまでになれました」

 専門学校の授業料は、入学金と合わせて75万円。卒業後に働き始めた高級寿司店ではサラリーマン並みの給与をもらえたことを考えても、コスパはかなりいい。

「2~3か月で授業料の元は取れたと思います。学校から就職のサポートもありますし、国内外問わず求人も豊富。卒業して技術さえ習得すれば、よい条件で仕事に就けそうだと感じました」

 実務経験なしでも高待遇の働き先は見つかるが、日本の寿司店で2~3年経験を積んでから海外を目指せば、年収1000万円を超える料理長クラスを狙うことも可能だ。また、卒業生の中には、実務経験なしでスペインに渡って自分のお店を開き、複数店舗のオーナーとして成功した人や、スイスで寿司教室を開いて盛況となり、夫の稼ぎを超えた40代女性もいる。