年代を問わず、多くのメンバーの新たな活動は軌道に乗っているように思えるが、ジャニーズ事情に詳しい霜田明寛さんは、“辞めジャニ”の活動についてこう分析する。

「最近だと中居さんは、テレビでの活躍に加えて、ジャニーズの後輩たちと共演できており、辞めジャニの成功例だと思います。また、かなり遡りますが、本木雅弘さんは俳優として認知されていて、“辞めジャニ”とか“元ジャニ”と言われることも少ないです。そこまでになれば、大成功ですよね。中居さんも10年後にも同様の活躍をしていれば、その時代の若者からは元SMAPではなく、“司会者”として認識されるのではないでしょうか」(霜田さん、以下同)

 では、これから退所する三宅やキンプリの3人が成功するには、何が必要なのか。

「視聴者もよく見ているので、不義理な人にファンはついていかないと思います。例えば、辞めたときの他のメンバーの反応はひとつの目安になります。三宅さんは、退所発表の際にトニセンや岡田准一さんもコメントを出していますし、その点では安心材料になるのではないでしょうか」

 そして、こんな視点も。

「才能のあるクリエイターに認められているかどうかというのも、重要な点だと思います。錦戸さんは、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督から、その演技を絶賛されており、退所後にも彼の作品に出演しています。これは、ジャニーズ時代に、きちんと仕事をしていたことの表れですよね。そういう意味では一般企業を辞める会社員と同じなのかもしれません」

 ジャニーズを全うしていれば、未来は安泰!

★近年の辞めジャニメンバー★
2018年 山口達也(TOKIO)、今井翼(タッキー&翼)、渋谷すばる(関ジャニ∞)
2019年 錦戸亮(関ジャニ∞)
2020年 中居正広(SMAP)、手越祐也・山下智久(NEWS)、錦織一清・植草克秀(少年隊)
2021年 長瀬智也(TOKIO)、岩橋玄樹(King & Prince)、近藤真彦、森田剛(V6)
2022年 滝沢秀明(タッキー&翼)、マリウス葉(Sexy Zone)
2023年5月2日 三宅健(V6)
2023年5月22日 平野紫耀・神宮寺勇太(King & Prince)
2023年秋 岸優太(King & Prince)

霜田明寛●文化系WEBマガジン『チェリー』編集長。'19年には『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)を刊行