校長「保護者の方が…」

「PTAの決算報告書を読んで、『繰越金』の金額について疑問をもった親が学校に追及したところ、校長から“上納金としてPTA協議会などに年30万円程度振り込んでいる”との説明があったそうです。しかし、この親が直接、PTA協議会に問い合わせたところ“まったく身に覚えがない”と否定された。子どもの教育のために使われるはずのお金が“使途不明”になっているんです」

 積み重なった疑惑に対して真相を尋ねるべく、A中学校の校長を直撃した。

――PTAの繰越金について、使途不明金がある?

「繰越金は、PTA協議会や部活動の登録費等に使うためにお金を残しているだけで、やましいことは何もしていません。管理しているのはPTAの会計さんです」

――いじめについての対応が不適切だという指摘があるが?

「何度も保護者と話し合いをして、対策をしてほしいと言われて解決しましたし、怪我などの重大事案はないと認識している。ふざけ合いで軽く叩いたことはあると加害者から聞いています」

――吹奏楽部の顧問によって生徒4人が不登校になったのか?

「吹奏楽部のことだけではなく、様々な要因で不登校になったので、簡単に原因は突き止められない」

――学校への不満の声が多いのはなぜか?

「なぜですかね……。保護者が学校の指導方針についてうまく擦り寄れなかったんだと思います。信頼関係が築けなかったことは否定できません」

 こども家庭庁は前途多難の船出となりそうだ。