第20回統一地方選挙・神奈川県知事選の候補者は現職の黒岩知事を含めて4名。他には共産党が推薦する市民団体代表の岸牧子(66歳、無所属)氏。医師の加藤健一郎(73歳、無所属)氏。そして『政治家女子48党』党首の大津綾香(30歳、政女)氏。

経験と実績は揺るがない

 全国紙政治部記者に候補者について意見を聞くと「う〜ん」と腕を組みつつ、

「岸さんは横須賀市長選に神奈川県知事選、加藤さんも千葉県知事選に立候補はしたことがあるものの、いずれも議員経験はありません。元NHK党・立花孝志氏から党を引き継いだ形の大津さんも同様で、有権者にとって実績らしい実績が見当たらない未知の存在に思えてしまうかもしれません」

 2019年の知事選では、3期目の当選となった黒岩知事が約220万票に対して、岸氏は70万票と大差を空けられた。

「記事内容が事実だとしても、仮に人格に問題があったとしても、報道キャスターとしての経歴と、3期12年にわたって知事を務めてきた実績は揺るがないでしょう。

 もしかしたら、醜聞に怒りを覚える他県民の多くは黒岩氏の落選を望んでいるのかもしれませんが、当の神奈川県民がにとっては、う〜ん(苦笑)。当日はモヤモヤした気持ちで投票所に足を運ぶのかもしれません」(同・記者)

 はたして、有権者の審判はいかに。