「上京してビックになりたい」

 新潟県出身、高校を卒業すると地元の美容専門学校を経て、上京。横浜市のとあるエステサロンに職を得ていたという。取材を進めると、容疑者を知る同店関係者に話を聞くことができた。

「熊倉さんは2020年4月からエステ店で働いていました。入社する際、“上京してビッグになりたい。店長を目指します”と上司に話していたそうです。おとなしい印象でしたが、とても真面目だったので、将来有望と期待されていました」

 ところが、ちょうど1年後の21年4月に自主退職してしまったという。

「本人に退職理由を聞くと、“新潟に帰って、実家を支えていきたい。専門学校当時、お世話になった人が店を出したので、それを手伝いたい”と言っていたそうです」(同関係者)

 エステ業界に限ったことではないが、熊倉容疑者が憧れた華やかな世界と、現実には大きなギャップがあったかもしれない。同店関係者はこう嘆く。

「てっきり新潟にいるものだと思っていたので、この事件は寝耳に水でした」

 いまにして思えば、彼女が公言したビッグとは、単に金持ちになりたいという意味だったのかもしれない。あるいは、友人や恋人に“うまい話がある”とそそのかされたのか。今わかっているのは、夢を持って上京したごくごく普通の女性が“闇の世界”に墜ちたことだけだ……。