セレクトショップ側、ブランド側に否定的な意見も

「番組がブランド側に許諾を取っていなかったことに否定的な意見が出ています。番組はさまざまなブランドの服を着るという内容のため、ブランドの直営店ではなく、セレクトショップがロケ地になっています。こういった作りの場合、番組側としては“セレクトショップの撮影許可が出ていればOK”という認識でしょうね。

 その意味では杜撰だったのはセレクトショップ側という見方もできます。番組内容は伝えられているはずで、千鳥がどのような“イジり”をするかも把握していると思うので……。取り引きのある店舗にて自分たちのブランドがおちゃらけて取り上げられることはブランド側としても良しとはできない話でしょう」

大悟の表現に対して怒りを表明した『JOHNLAWRENCESULLIVAN』のデザイナー・柳川荒士氏(Instagramより)
大悟の表現に対して怒りを表明した『JOHNLAWRENCESULLIVAN』のデザイナー・柳川荒士氏(Instagramより)
【写真】デザイナーが怒りを表明した千鳥・大悟の“性的表現”

 ブランド側に否定的な意見には、「そんなに大層なデザインなのか」というような声もあった。大悟がイジったデニムパンツは、“両脚の正面部分に裾まで続く大きなジップが付いている”デザインだった。

「パンツの正面に2本のジップというデザインは、大本としてアメリカ空軍の『A-11』というパンツで採用されていたものです。脱着がしやすいためのものですね。つまり“ネタ元”があるデザイン。軍物のデザインやディテールを取り入れるというのはファッション業界でよくある話であり、サリバンがやる以前から国内外のいくつものブランドが同様のデザインを採用し、それぞれが発表・販売しています。その意味で、大悟さんがイジったデザインは“サリバン独自”とも言えないものです。じゃあそれが“パクリ”かというと、ファッション業界的にはまた別の話になりますが」

『テレビ千鳥』では、今回と同じ企画を季節ごとに放送しており、これまでも多くのブランドを大悟は同様にイジってきた。冒頭でスタイリストが「一定のリスペクトを持ってイジっている」と感じた理由は……。