最後の最後までティアラを想っていた

 その“とある人物”というのが、ジャニー喜多川氏の性加害報道で矢面に立っているカウアン・オカモト氏(26)だ。

 カウアン氏は昨年、「ガーシー」こと東谷義和容疑者のYouTubeにゲストとして登場。そのなかでジャニー喜多川氏から性加害を受けた過去があると告発しているが、平野の名前を挙げたことでも知られる。

 平野ら3人がキンプリから脱退する報道がされた後にも、《また俺と組む?懐かしく四人でいこうぜ》とツイートし、平野たちの反応を伺ってるかのようだった。

 そんなオカモト氏だが、5月16日、国会に招集されヒアリングを受けた際にこんなツイートをしている。

《僕が未成年の時に受けた性被害と今後子供たちの被害を防ぐことができる仕組みを作ってほしいとお伝えしました。僕は、立憲民主党を支持しているわけではありません。でも、今後子供たちが僕のような性被害にあわないようにするための法律をぜひ国会で作って頂きたいと思っています》(カウアン・オカモト氏のTwitterより)

「カウアンさんの“子供”というワードを受けて、平野さんが子どもを諭すように“他人は他人 うちはうち”という文言を最後のブログに入れたのかは定かではありません。ただ、カウアンさんが平野さんの名前を何度も出したことで、ティアラたち(King & Princeのファンの通称)を不安にさせてしまったと、平野さんは心を痛めていたでしょうね」(前出、芸能プロダクション関係者)

 この一文はティアラたちの複雑な気持ちを汲み取った、平野の気遣いだったのかもしれない。

 キンプリとして最後の日に勇敢な姿をみせた平野。ブログでは、ティアラたちに向けてこう綴られている。

《無理はしなくていいよ その日できる100%でやれば!》

 ティアラたちが待ち望んでいるのは、無理をしない平野の100%のパフォーマンスかもしれない。

(取材・文/志村結衣)