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ー 支給されたボーナスは法的に返還できない

 岸田文雄首相の長男で内閣総理大臣秘書官を務めていた岸田翔太郎氏(32)が、公邸内で不適切な「階段寝そべり写真」を撮影していたことが週刊誌の報道で発覚し、これに批難が集中。5月29日に、岸田首相は翔太郎氏を更迭する意向を示した。

 松野博一官房長官は30日の記者会見で、6月1日付で辞職する翔太郎氏が「退職金やボーナスを受け取らない意向である」ことを明らかにしたのだが……。

「首相秘書官は国家公務員です。国家公務員のボーナス支給日は法律で定められていて、夏は6月30日・冬は12月10日に支給されます。それにはという条件が定められているんです」(政府関係者・以下同)

 これに対しネット上では、「夏のボーナスをもらうために6月1日付けの辞職って丸わかり」「バカ息子に満額ボーナスあげてから辞任。どこがケジメだ」などの声であふれ返っている。

「翔太郎秘書官の給料は、月額が特別職第12号俸の58万6200円です。半年に1度の期末手当、いわゆるボーナスは秘書官の場合、月額の4.3か月分が支払われます。つまり、夏のボーナスは252万660円です。そして、支給自体を止めることはできないのです」

 つまり、国民の税金から252万660円が翔太郎氏に支払われることは、止められない。

支給されたボーナスは法的に返還できない

 これに対し、テレビ局政治部記者はこう話す。

「ボーナスの支給は、6月1日に在籍している以上、勝手に振り込まれます。そして支給された手当は返還できない、というのが法で定められています。ボーナスを受け取らない“意向”であっても、その“意向”は叶いません。おそらく、

1.返納できない→そのままうやむや 
2.返納できない→岸田関連団体に寄付→別の名目でキックバック 

 のどちらかとなるのでは。つまり、返納するというのも、ただのポーズに過ぎないでしょう。いずれにせよ、我々の血税は、岸田首相もそう評していたと言われるように、“バカ息子”の手に渡ります。まぁ、慶應大からの三井物産の経歴ですから、本人にとっては“普通のボーナス額”でしょうが……」

“親バカ人事”と揶揄されてから、わずか8か月での更迭。父親の面目をつぶしただけの結果となったーーーー。