目次
Page 1
ー 断捨離を提唱した、やましたひでこ
Page 2
ー 父と姉の死がきっかけで葬式もお墓も断捨離
Page 3
ー ため込みは執着の強さと不安の表れ
Page 4
ー 夢も何もなかったころに出会った「行法哲学」
Page 5
ー 嫁いだ先は石川県小松市の従兄のもと ー 衣類の片づけで開眼。これが断捨離なんだ!
Page 6
ー 執着を断捨離するのは無理 ー 「断捨離」が持つ本当の意味を伝えよう
Page 7
ー 断捨離とは簡単には辿り着けない深淵な「道」
Page 8
ー 海外人気が上がると同時に海賊版も増え ー “主婦の東大”!? 断捨離トレーナー狭き門

 2010年。毎年発表される新語・流行語大賞に、当時は聞き慣れない言葉がノミネートされたことを覚えているだろうか。

断捨離」である─。

断捨離を提唱した、やましたひでこ

 '09年に『新・片づけ術 断捨離』という単行本が大ヒット。「断捨離」はテレビ・新聞・雑誌などで注目され、瞬く間に世間に浸透し、流行語というよりも一般的なワードとして広まったのだ。

「うちも断捨離しなきゃね」

「私、趣味は断捨離です」

 この「断捨離」は、1人の女性が提唱した言葉だった。

 やましたひでこさん─。

「断捨離」とは、ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得て、日常の「片づけ」に落とし込み、応用させた、やましたさん独自の「自己探訪メソッド」だった。

 つまり、「断」とは「入ってくる要らないモノを断つ」、「捨」とは「家にはびこる要らないモノを捨てる」、「離」とは「いろいろな執着の心が解放される」ことなのだ。

 断捨離は、人生を有機的に機能させる「行動哲学」と位置づけ、空間を新陳代謝させながら新たな思考と行動を促す提案である。

 やましたさんは、'09年の「断捨離」の単行本をはじめ、国内だけで60冊ほどのシリーズ本を手がけた。さらにやましたさんの著書はアジア各国、ヨーロッパ各国において30か国語に翻訳され、国内外で累計700万部を超えるセールスを記録している。