近くと遠くを交互に見る動きに効果アリ

 加齢により目のピント調節を行う水晶体の弾力性が失われ、近くのものが見えにくくなる“老眼”。年だから仕方ないと諦めがちだが、

「実は手持ちの老眼鏡で、老眼の進行を遅らせたり、改善したりできるのです」

 そう話すのは、“目の博士”として知られる梶田雅義先生。まず老眼鏡をかけて遠くがぼやける状態をつくり、水晶体を支える毛様体筋をリラックス。次に手元と遠くを交互に見ることで水晶体をもみほぐして、老眼が改善できるのだ。

ワザ8:「水晶体もみほぐしで老眼トレ」20秒×10回

 いつもの老眼鏡で視界スッキリ!

ワザ8:「水晶体もみほぐしで老眼トレ」20秒×10回(イラスト/榊原ゆう)
ワザ8:「水晶体もみほぐしで老眼トレ」20秒×10回(イラスト/榊原ゆう)
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【やり方】

(1)手持ちの老眼鏡をかけて手を顔に近づけ、手元を見る。ぼやけない範囲でできるだけ手元にピントを合わせる。

(2)次に、ぼやけない範囲で見える、できるだけ遠くのものを見る。1メートル以上離れた場所にあるものなどがよい。
※近視の人は裸眼で行うか、コンタクトレンズの上から老眼鏡をかけて行う

《ポイント》目は日中に酷使するため、就寝前に行い、1日の疲れを解消するとよい

梶田雅義先生●梶田眼科院長。2018年~'21年まで、東京医科歯科大学医学部臨床教授を務める。近著に『オンライン時代の快適矯正をきわめる眼鏡・コンタクトレンズ処方ハンドブック2』(三輪書店)がある。
梶田雅義先生●梶田眼科院長。2018年~'21年まで、東京医科歯科大学医学部臨床教授を務める。近著に『オンライン時代の快適矯正をきわめる眼鏡・コンタクトレンズ処方ハンドブック2』(三輪書店)がある。
教えてくれたのは……梶田雅義先生●梶田眼科院長。2018年~'21年まで、東京医科歯科大学医学部臨床教授を務める。近著に『オンライン時代の快適矯正をきわめる 眼鏡・コンタクトレンズ処方ハンドブック2』(三輪書店)がある。