事務所に入るとは、芸能界で光り輝くことが目標。デビューさせる権利を持つ人間を拒否するのは、自分の未来を潰すことにつながる。ならば、受け入れなくてはいけない……。これは“パワハラ”にならないのだろうか。

「社会的に認められることではない」

ジャニーさんに触られたりして、次の日からレッスンに来なくなった人は確かにいます。強要されればパワハラかもしれないけれど、ちょっと我慢すればスターへの可能性を持った“整理券”を手に入れられる。でも手に入れた人も、そのためになりふり構わず自分を犠牲にしているんです。

 僕はデビューまではいかなかったけど、ジャニーさんにいろいろなエンターテイメント現場に連れていってもらい、たくさん勉強させてもらいましたから、そこだけは感謝しています」

'80年代後半からジャニー喜多川氏の性癖を告発してきた、元ジャニーズJr.の平本淳也さん
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 しかし、ジャニー氏の行為を告発し、本にもしている。このことについては、

お互いにメリットがあるかもしれないとはいえ、ジャニーさんのしていたことは、社会的に認められることではないのは当たり前。合意のない性的な行為は相手に不快感を与えることに間違いはなく、精神的な“傷”をも負ってしまうことになります。そういった“傷”を受けた側としては許せない気持ちも多く持っていることは確かなんです。

 僕は事務所の内情を知ることのできる環境にいたじゃないですか。みなさんが知りたいなら書きましょう、話しましょう、ということなんです。“こんなことがありました”と、ただ問題提起をするだけでは多くの方に興味を持っていただけないがゆえ、あらゆる方向から差し込んで話題になるように、情報を発信したり記事を書き続けてきたんです」

 これまで何十年も、ジャニー氏の問題に沈黙を続けてきた事務所の社長が、直に謝罪コメントを出すまでになった。平本さんとしては、どのような形でこの騒動が決着してほしいと思っているのか?

「僕はね、ジャニーさん、メリーさんが築いてきたジャニーズ事務所が好きなんです。ジャニーさんとメリーさんはもういないけど、この騒動の責任を取る、とジュリー社長に辞めて欲しくないんです。僕の知らない、どこかの誰かが社長になってジャニーズの経営をして欲しくないから。

 ジュリー社長がジャニーさんから引き継いだそのままの状態で経営していくなら、誰でもできる金持ち会社の2代目でしかない。ジャニーさんがやってきた、負のレガシーも含めてすべてを引き継いだ責任を整理整頓して“真”ジャニーズに変えてほしいです