いつの間にか大量摂取している

食品添加物のリンの摂取量を減らすためには、商品パッケージの成分表を見て、リンと書かれている商品を避ければいいと思うかもしれませんが、困ったことに、リンが使われていても成分表に『リン』という文字が一切ないことも少なくないのです」

 例えば、あるハムの成分表を見てみよう。

 そこに「リン酸塩」とある。これは食品添加物としてのリンの代表格なのだが、「リン」という言葉がついているだけまだマシ。

「実は、かなりのリンが使われているにもかかわらず、名前に『リン』がついていない添加物も多いのです。そうした、リンが含まれているのにリンと名乗っていない添加物の代表格は『pH(ペーハー)調整剤』

「pH調整剤」には「リン」が含まれている可能性が高い
「pH調整剤」には「リン」が含まれている可能性が高い
【写真】添加物「リン」を多く含む主な食材一覧!身近なものばかりだ

 リンが含まれている可能性がかなり高いです。その他には『かんすい』『酸味料』『乳化剤』『香料』『強化剤』『結着剤』などがあります」

 食品表示法では、同じ目的で使う食品添加物や似た性質を持つ食品添加物をひとまとめに一括名で表示することが許されているため、そのようなことが起こるのだという。

 食品添加物のリンを減らしていくには、そういった名前の添加物が使われているものを食べる回数を減らすしかない。