「2022年にも、企業や文化庁ともコラボしていた人気イラストレーター・古塔つみ氏に“トレパク”疑惑が上がり、同様に多数の投稿作品が疑われました。

 ところが古塔氏は騒動を謝罪したものの、作品に関しては“引用、オマージュ、再構築”として、あくまでもオリジナル制作として“トレパク”を否定。盗用意図もなかったことを強調しましたが、“言い訳”がさらなる炎上を招きました」(同・ITライター)

 また2019年にも、「美人すぎる銭湯絵師」として多数のメディアでも取り上げられた勝海麻衣氏に、他者の作品や写真の構図を真似たとする“盗作疑惑”がかけられた。彼女もまた謝罪こそすれども、盗作が事実どうかについて触れることはなかった。

絶対に「盗作」を認めない理由

 そして騒動を受けて、8月23日に自身のX(旧ツイッター)に謝罪文を投稿した憲一氏。

《この不手際は私の認識不足が原因であり、他の方々には関与がございません。この事態を真摯に受け止め、今後はより慎重に行動して参ります。》

 やはり“トレパク”の有無には言及せず、作品が酷似してしまったのは《認識不足が原因》と、先人らと同様に“意図的ではない”と弁明しているような物言い。

 週刊漫画雑誌で多くのクリエイターと接してきた編集者は、彼らが「認めない」理由について、こう代弁する。

漫画家やイラストレーターが“盗作”を認めたら、その時点で当人の創作活動は完全に終わりますよ。いくら作品の構成やストーリーの酷似をネットで指摘されたところで明確な証拠はありません。“偶然、似てしまっただけ”と言い張れば、たとえ1度は打ち切られたとしても、クリエイターとしての道は残されますからね」

 ただ、今回の憲一氏の疑惑は“トレパク”だけには止まらない。冒頭の《AIイラストを生成してupして》との批判の声もあったように、漫画家・イラストレーターとして、クリエイターとしての仕事を揺るがすような事案も指摘されている。