ジャニーズ事務所からは多くのアイドルグループがデビューし、そのほとんどはジャニー氏が考えたグループ名で活動していますが、関西出身の堂本光一さんと堂本剛さんで結成されたKinKi Kidsは、デビュー前に『KANZAI BOYA』として紹介されていた時期があります。もちろん、このKANZAI BOYAもジャニー氏が命名。光一さんと剛さんはこのことを後にネタにするようになり、2020年6月にはシングル曲『KANZAI BOYA』もリリースしました」(レコード会社関係者)

「KANZAI BOYA」の歌詞には、ジャニー氏がよく使っていたという「You」が頻出。なお、2020年7月放送のTBS系音楽特番『音楽の日2020』に出演したKinKi Kidsはこの曲を歌唱し、光一がジャニー氏のモノマネを披露しながらパフォーマンスしたことも話題となった。

性加害問題を受けて“封印”か

 しかし現在、生前のジャニー氏の性加害が認められ、国内外で同氏への批判が噴出していることから、ネット上のKinKi Kidsファンの間では、

《KinKiの曲に『KANZAI BOYA』というジャニーさん愛たっぷりの楽曲があるんやけど これ多分もう聴けなくなる可能性高い》

《『KANZAI BOYA』も封印しなきゃダメでしょうね》

《今後キンキのコンサートでジャニーさんいじりとか『KANZAI BOYA』聞けなくなるんかな》

 との予想が広がっている。

ジャニー喜多川氏によるユニットの命名を題材にしたKinKiKidsの楽曲『KANZAIBOYA』(『JStormOfficial』YouTubeチャンネルより)
ジャニー喜多川氏によるユニットの命名を題材にしたKinKiKidsの楽曲『KANZAIBOYA』(『JStormOfficial』YouTubeチャンネルより)
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 また、ジャニー氏の“モノマネ”は光一のみならず多くのジャニーズタレントがエピソード交じりに披露してきたが、性加害問題が明らかになった現在では、

《今考えるとゾッとするな……》

《被害者たちからしたらトラウマものでしょ》

 といった声が寄せられている。

 KinKi Kidsのファンにとっては、楽曲が1作品でも聴けなくなることは残念なことだろう。ただ、もっと深刻な状況に置かれているのは、彼らと同じ関西グループの関ジャニ∞ジャニーズWESTかもしれない。

「社名変更の件が注目を集めていますが、両グループのファンからは《ジャニーズが名前変えちゃったら WESTとか関ジャニはどうなるんだろう》《彼らを推している身としては、社名変更に関してはなんとも言えない》《正直変えた方が良いとは思うんだけど、そしたらグループ名はどうなるのってなるし……》など、心配の声が上がっています」(前出・スポーツ紙記者)

 ネット上では《ジャニーズJr.の名称を早く変えてあげて》という声も。事務所は今後、被害者に対する補償を進めると同時に、社名と関連するグループ名問題にも対応していく必要があるだろう。そんな中で、KinKi Kidsの「KANZAI BOYA」はひっそりと封印されてしまうのだろうか――。