保育園児たちと目線を合わせて

両陛下は腰をかがめて、地元の保育園児と交流された(9月17日・厚岸町)
両陛下は腰をかがめて、地元の保育園児と交流された(9月17日・厚岸町)
【写真】高身長のイケメンと、アトラクションを笑顔で楽しまれた愛子さま

「2日目の昼食場所となった福祉センターでは、保育園児たちがお出迎えに。雅子さまは目線の高さを合わせて、会話を楽しんでおられました」

 次世代を担う若者との交流は、ほかの場面でも。『海づくり大会』に際して行われた絵画・習字コンクールで入選した小中高生とも懇談された。

 両陛下と話した中学3年生の女子生徒によると、

「(書道作品について)雅子さまから“書いていて難しいと思ったところはありますか?”との質問がありました。また、“受験があるんですか?”とも聞かれ、ありますとお答えしたところ“頑張ってください”と言っていただいて、うれしかったです」

 受験は進路選択の分岐点。ある皇室ジャーナリストは、進路について問われた雅子さまの胸中をこう推し量る。

「現在大学4年生の愛子さまのご卒業が来春に迫る中、女性皇族としての将来は“宙ぶらりん”のままです。9月13日には、岸田政権下で皇室制度に関する議論を担当していた山埼重孝氏が退任し、女性宮家創設や女性・女系天皇に関する議論の行方は見通せなくなりました。雅子さまも、こうした状況を不安に思われていることでしょう……」

 かねて雅子さまは、愛子さまの“未来予想図”を心に描かれてきたという。

「ひとり娘の愛子さまに“一般的な女性と同じように、自分の意思で生き方を決めさせてあげたい”という一心で子育てに励んでこられました。

 同世代の子と同じ経験をさせようと、幼少期に“公園デビュー”、'06年にはご家族で東京ディズニーシーを訪問されたこともあります。皇室で生きるご苦労を理解しておられるからこそ、雅子さまは、愛子さまが一般人として社会に溶け込む準備を進めてこられたのです」(宮内庁OB)

 悶々とした“母心”に終止符が打たれる日は、いつ─。