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ー 櫻井翔が新エージェント会社との契約を渋る2つの要因

 10月17日、ジャニーズ事務所は'19年に死去した創業者のジャニー喜多川氏による性加害問題により、社名を『SMILE-UP.』に変更した。同社は今後、被害者への補償と救済に専念することになる。

 所属していたタレントたちのマネジメントや育成は、近く設立する新会社で担うというが、まだ詳細は明らかになっていない。これまで賑わいを見せていたジャニーズショップも閉鎖となったが、一部オフィシャルグッズはすでにWeb販売がスタート。タレントたちのオフィシャルサイトは、SMILE-UP.からリンクされている形となっている。SMILE-UP.は"被害者への補償を行う会社"だと説明されており、そこにタレントが所属する形はおかしい。本来なら新エージェント会社のサイトも同時に立ち上げるべきと、その手際の悪さにさらなる批判を呼んだ。

櫻井翔が新エージェント会社との契約を渋る2つの要因

 新しいエージェント会社の設立が待たれるところだが、『週刊文春』によると、嵐の櫻井翔(41)が新エージェント会社との契約を渋っているという。

 これについて、スポーツ新聞の記者はこう話す。

「『女性自身』で、嵐の大野智さん(42)の近況が写真で掲載されましたが、その姿はアイドルとしての面影はなく、再結成する気はなさそうでした。嵐として5人で活動をしないとなると、櫻井さんも新エージェント会社との契約について悩むのも無理はない。嵐はメンバー全員がすでに40代です。それぞれが1人の人間として今後の人生を考えるのも納得できます」

 また、櫻井は日本テレビ系のニュース番組『news zero』で月曜キャスターを務めているが、故・ジャニー氏の性加害問題が浮上した際には姿を消して有働由美子アナに発言してもらったり、他人事のようなコメントをしたために批判の的となった。

「文春の報道によると、《彼の番組での発言は事務所によって完全にコントロールされており、櫻井さん自身の考えを表明させないようにされていた》ようです。

 性加害問題が起こる前は、『news zero』で自分自身で取材したものが一定の評価は受けていました。'21年の『真珠湾攻撃から80年 櫻井翔が取材…103歳の元搭乗員』のインタビューでは、“アメリカ兵を殺してしまったという感覚は?”という質問が大批判を浴びましたが、記者として一歩踏み込んだ取材をする姿勢を見せていました。

 今回のジャニーズの件では、発言しなかったことで炎上していますが、一会社員として社の方針に従ったということなのかもしれません。

 旧ジャニーズの対応の甘さは、東山紀之さんや井ノ原快彦さんの2度の会見を見るに明らか。タレントを守るためのエージェント契約ではあるんでしょうが、櫻井さんとしては何か考えがあるのでは」(テレビ雑誌編集者談)

 自由に発言ができない状態で、その場に立っているのはきつかっただろう。嵐のグループ活動休止後、より熱意を持って取り組んだ『news zero』も来年春に卒業。会社の方針に従うも、結果的に貧乏くじを引くハメとなり、自身の意志を主張することすら叶わない状況だ。新エージェント会社との契約に懐疑的になるのも理解に苦しくない。

 長年務めたキャスターを、最後に批判されるなか降板しなければならない事態になっため、新会社と契約を渋るのも理解できると、櫻井を擁護するファンのコメントが多く見受けられる。

《賢い櫻井翔くんが決断したのなら、これからスマイルアップと契約することがどれだけ愚かなことか!と言うことなのだろう…》

《それはそうです、妥当だと思います。逆に他の方々が退所していないことの方が不思議に感じる位です》

《エージェント契約する旨みってスマイルアップ側しかないような》

《もし櫻井くんが退所したら、嵐の復活はいよいよ困難になりそうですね》

 今後の彼のキャリアがどうなるかわからないが、ファンとしては、タレントとしての知名度と、キャスターとして培ってきた技量を存分に発揮できる場所で見てみたいと願うことだろう。彼の今後の発言が待たれる。

(取材・文/志村結衣)