浜松市中区の築39年、4階建てのマンションの一室にひと月前から住みはじめた大田原容疑者。家賃は月4万円弱だが、容疑者の場合は“タダ”だった。その理由を容疑者の知人が明かす。

「彼は執行猶予中、保護観察の身なので、家賃を払わなくていいとか。だたし、半年が過ぎたら、このマンションから出ていくことになっていたようです」

Bさんへのストーカー行為で逮捕、執行猶予中だった

 実は容疑者はBさんへのストーカー行為で逮捕されて、懲役6か月、執行猶予3年の判決が言い渡されていたのだ。

「今年1月、Bさんは容疑者との間の金銭トラブルを警察に相談。その後、Bさんは容疑者と別れたのだが、今年3月には、容疑者がBさんに“死んでやる”などとメールで送りつけたことでストーカー規制法による接近禁止命令を受けていた。ところが、今年4月にBさんをコンビニで待ち伏せしたため、逮捕されたわけです」(同社会部記者)

 だが、Bさんに対する大田原容疑者の執着は変わらず、さらには逆恨みするようになって犯行に及んだようだ。

 捜査関係者によると、60代男性Aさんと30代女性Bさんの関係性は「親子でもなければ、親族というわけでもない」という。前出の社会部記者によると、

「容疑者は裁判で“(Bさんに)新しい男ができて、悔しい思いをしていた”と発言しています。Bさんは容疑者ともめごとが起きたころから、Aさん宅で一緒に暮らしているようです」

 大田原容疑者は警察の取り調べに、素直に容疑を認めているという。ストーカー男の愛の果てにあったのは、身勝手極まりない逆恨みだった。