『フェルマーの料理』が注目を集めているワケ

 しかし、来年以降のドラマではこうはならないのは自明の理。しばらくは旧ジャニーズタレントを出演させることに躊躇するテレビ局は多く、今後のドラマ業界の勢力図は激変していく可能性は充分ある。

 そこで注目を集めているのが『仮面ライダー』シリーズ、『スーパー戦隊』シリーズ(どちらもテレビ朝日系)で脚光を浴びて、人気を高めて来た“特撮ヒーロー出身”の俳優たちだ。

仮面ライダー』や『スーパー戦隊』はイケメン俳優を多数輩出してきたが、旧ジャニーズ帝国の崩壊危機となった今、ますます存在感を高めている。

 そして、すでに今クールのドラマで、特撮ヒーロー出身俳優のダブル主演ドラマが注目を集めている。

仮面ライダーゼロワン』(2019年)で主役ライダーを演じた高橋文哉(22)と、『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014年)で主役の1号(レッドに相当する役)を演じた志尊淳(28)の二人が主演を務めている『フェルマーの料理』(TBS系)のことだ。

 今までも特撮ヒーロー出身俳優の主演ドラマは数多く制作されてきたが、今後はさらに増えていくに違いない。

 というのも、『仮面ライダー』出身と『スーパー戦隊』出身の人気俳優は一大勢力と言えるほど多数いるからだ。