強く、カッコいい女性のドラマ

 年下男性との恋という、ゆりあの恋愛も描かれている『ゆりあ先生の赤い糸』以上に、恋愛要素を強く打ち出しているのが、篠原涼子が雑草魂の弁護士・結希凛子を演じているドラマ8『ハイエナ』。‘20年に韓国で大ヒットしたドラマの日本版としてリメイクされた。

「韓国ドラマの強い女性像が篠原さんにぴったりはまるんだなと思いました。登場するだけで華を感じる篠原さんが髪をかき上げる姿は、どこか過去にご自身が演じたキャラクターをセルフパロディーしているようにも感じて(笑)。(山崎)育三郎さんが演じる頼りないお坊ちゃん弁護士・一条怜との対比がとてもいい。ときおり怜にみせる凛子の悪い顔。篠原さんって、こんな表情をするんだと新鮮でしたね。法廷で凛子が勝利する姿は、とにかくカッコよくて、爽快。別の作品でも篠原さんと育三郎さんの組み合わせを見てみたいと思わせるくらいのベストコンビです!」(田幸さん)

 カッコいい女性という共通点でいえば、板谷由夏の演じる新堂一葉が家族とともに娘の死の真相を暴いていく『ブラックファミリア~新堂家の復讐~』も今クールのドラマのひとつ。

プラチナイト木曜ドラマ『ブラックファミリア〜新堂家の復讐〜』
プラチナイト木曜ドラマ『ブラックファミリア〜新堂家の復讐〜』
【写真】不機嫌そうな顔で長男の入学式に出席した篠原涼子、市村正親元夫妻

板谷さんも連ドラ初主演なんです。これまで、平凡な主人公のそばにいるカッコよくて、大人の色気があって、強い意思を感じさせる女性の役というバイプレイヤーのポジションが多かったように思います。今回は、板谷さんの持つイメージのまま、娘を失った母親を演じている。幸せな家庭のお母さんから、復讐という目的を持つ母に変わっていく演じ分けが抜群でした。先ほども言いましたが、板谷さんから感じる知性や色気、強さが復讐ドラマにすごく似合いますし、最後までやり遂げようとするひたむきな一葉を応援したくなるのだと思います」(田幸さん)

 最終話に向けてさらに盛り上がりをみせていく秋ドラマ4作。強く、美しい女性ヒロインたちからパワーをもらってください!!