目次
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ー 【1】大石静が描く“セックス&バイオレンス” ー 【2】脚本家直々のご指名でヒロインに
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ー 【3】吉高のお相手は“元彼” 柄本佑! ー 【4】平安時代の元祖シングルマザー ー 【5】美しい衣装とメンズで目の保養 ー 【6】藤原家の豪華顔ぶれに注目
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ー 【7】女の対決!ライバルはウイカ ー 【8】清少納言をいびるドSの姫 ー 【9】モテ男・道長をめぐる女たち
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ー 【10】ヒロインを女性が描く新たな試み

 昨年のNHK大河ドラマどうする家康』、主演の家康を松本潤、脚本は『コンフィデンスマンJP』の古沢良太と強力布陣で始めたものの、蓋を開ければ視聴率は右肩下がり。期間平均視聴率は歴代ワースト2位となり、歴代大河離れをますます加速させることに──。

 そんななか1月7日からスタートするのが『光る君へ』。脚本は大石静、主演は吉高由里子で、世界最古の女性文学ともいわれる『源氏物語』を生んだ紫式部をヒロインに、平安の世を描き出す。

 はたして『光る君へ』は視聴者を取り戻せるのか。新大河ドラマ光る君へ』の見どころを、ドラマ評論家の田幸和歌子さんに聞いた。

【1】大石静が描く“セックス&バイオレンス”

「大きな特徴は、ラブストーリーの名手である大石静さんの脚本であるということ」(田幸さん、以下同)

 大石静が大河の脚本を手がけるのは2006年の『功名が辻』以来18年ぶり2度目で、今回はオリジナル作品。

「ラブストーリーの名手」と称される大石静
「ラブストーリーの名手」と称される大石静

「この時代は権力闘争がたくさんあったり、深い情愛があったりなど、大石さんは“セックス&バイオレンスを描きたい”と言っています。

『セカンドバージン』『大恋愛〜僕を忘れる君と』『星降る夜に』といった大石静ファンの女性が大好きな愛、執着、憎しみの世界が大河ドラマで表現される、『功名が辻』とはまた違う、ど真ん中の大石静節が見られるのは魅力」

 “セックス&バイオレンス”を大河ドラマがどこまで見せてくれるのか、大いに気になるところだが─。

「平安時代というのは十二単のように衣装を重ねて着ているので、全部脱いだりすることはないだろうし、映像的にスゴイものにはならないはず。ですが、NHKらしからぬ匂い立つようなエロスが見られるのかもしれません」

【2】脚本家直々のご指名でヒロインに

 ヒロインの紫式部役を演じるのは吉高由里子。大石静作品には2020年のドラマ『知らなくていいコト』に出演し、複雑な事情を抱える主人公の女性記者を好演している。

脚本家から絶大な信頼を得ている吉高由里子
脚本家から絶大な信頼を得ている吉高由里子

 今回は脚本家直々の推薦でヒロイン役に起用された。

「『光る君へ』は吉高さんというヒロインありきで出発した作品ではなく、まず企画や大石さんの脚本があって、役のイメージにぴったりだったのが吉高さん。吉高さんを引き立てるためのドラマではなく、まず作品ありき。そこも期待できるところ」

 紫式部の本名は歴史的にも定かではなく、本作では“まひろ”と名づけられている。

「まひろは情熱的で多感で好奇心旺盛な女性。吉高さんは多感な役柄を繊細に演じる方なので、どんな紫式部像を見せてくれるのか楽しみです」