美智子さまへ敬愛の念

'23年12月、上皇さまのお誕生日写真。美智子さまの近影に心配の声も
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 しかし、雅子さまは皇室に入られてからずっと変わらず、美智子さまへ敬愛の念を抱かれている。

「お代替わりを直前に控えた'18年5月、美智子さまは自身が名誉総裁を務められていた日本赤十字社の全国大会にご出席されました。降壇の際、美智子さまはある意外な行動を取られたのです。次期名誉総裁となることが決まっていた雅子さまを傍らに呼ばれ、会場にいる人々に紹介するようなしぐさをなさいました。この出来事について雅子さまは“認められたようでうれしかった”と周囲に漏らしていたといいます」(宮内庁関係者、以下同)

 しかし現在、美智子さまの体調が不安視されている。

「昨年末、上皇さまのお誕生日に際して、ご夫妻の写真が公開されました。そこに写る美智子さまは以前よりも、かなりお痩せになっていて……。また、耳の聞こえが悪くなられていることに加え、立ったり座ったりといった日常動作もままならず、上皇さまが“大丈夫?”とお声がけされることもあるそうです」

 名古屋大学大学院の河西秀哉准教授は体調不良の原因について次のように分析する。

「30年間皇后を務められ、平成の時代からすでに満身創痍だったと思います。史上初となる民間出身の皇太子妃として注目を集めた美智子さまは、ご公務で国内外問わず、いろいろなところに赴かれました。皇太子妃時代から無理をされてきて、退位後にどっと疲れが出たことも原因のひとつでしょう。最近は美智子さまへの誹謗中傷が絶えません。こうした状況も負担となっておられるのでしょう」

 そんな満身創痍の美智子さまを支えているのが雅子さまだという。

「コロナ禍で美智子さまは、ご家族やご友人と会うこともままならなかったと推察します。ご交流ができなかったことも、ストレスになっておられるのでしょう。去年、美智子さまのお誕生日に雅子さま愛子さまがお訪ねになるなど、現在の天皇家は、ふだんから美智子さまの心の支えになっておられるのではないでしょうか」(河西准教授)

 美智子さまから受け継がれた平成流とともに、令和の国母は輝き続ける─。

河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数