作品の個性を消されてしまう

ドラマ化するなら「必ず漫画に忠実に」。漫画に忠実でない場合はしっかりと加筆修正をさせていただく。

 漫画が完結していない以上、ドラマなりの結末を設定しなければならないドラマオリジナルの終盤も、まだまだ未完の漫画のこれからに影響を及ぼさない様「原作者があらすじからセリフまで」用意する。原作者が用意したものは原則変更しないでいただきたいので、ドラマオリジナル部分については、原作者が用意したものを、そのまま脚本化していただける方を想定していただく必要や、場合によっては、原作者が脚本を執筆する可能性もある》

 しかし、毎回、原作の内容を大きく変えたプロットや脚本が提出されていたという。その結果、残り2話を芦原さんが書いた脚本を制作側が整えることに。連載漫画の締め切りも重なり限られた時間で脚本を執筆することになったため、《私の力不足が露呈する形となり反省》と視聴者やファンに謝罪する内容で締めくくられていた。

 この内容が公開されると、日本テレビ側と脚本家に批判の声が殺到し、芦原さんは投稿を削除。1月28日、《攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい》というXの投稿を最後に行方不明になり、栃木県内で遺体として発見されるという最悪の結果になってしまった。

 日本テレビの説明責任が問われているが、いまだ詳細な説明はされていない。そんな中、過去にも日本テレビが大人気マンガ家である森田まさのり氏(57)に失礼極まりないオファーをしていたことが発覚した。