腸をきれいにする食生活

 斎藤の言うように、腸のことを考えて生活することが、腸をきれいにする食生活を意識することになり、小麦をやめたことで、花粉症の症状が出なくなったと強く感じたのではないか、という。

「小麦粉の中にはグルテンが含まれており、腸を詰まらせる原因となります。それを知らず、小麦で作られたうどん、パスタ、ピザ、パンなどを食べる生活を続けて、舌が慣れてしまうと、花粉症の原因がそこにあるとは気づきにくい」(菊永さん、以下同)

 たしかに、花粉症で困る止まらない鼻水や涙は、点鼻薬や目薬で何とかしようとしてしまう。

「それよりも、血液を作る腸の状態をよくして、血液をきれいする。きれいな血液が体内を巡っていると、すごく元気。生活習慣病の人は血管が詰まっています。血管の詰まりも改善しないといけません。腸と血液と血管を同時にきれいにしないと飛躍的によくならない。腸と血液と血管を同じタイミングできれいにして、初めて全身の巡りと循環につながります。きれいな血液を作る前には食べる物が重要。化学調味料を含めて、問題があるものが入っているものは避けて、少しでも自然に戻るように心がけましょう」

 朝昼晩すべてがパンとパスタとピザではなく、昔ながらの和食を心がけることが大事。

「ご飯、みそ汁、お魚、副菜、発酵食品として納豆を食べるのが基本で、小麦をつかったうどんや蕎麦は週に2回ぐらいなら、全然いい。小麦は、摂取する頻度を気にしたほうがいいでしょう」

 また「疲れたら甘いもの」とよく言われるが、菊永さんは「そういったときには果物を」という。