「中学を卒業してすぐ地元の大阪から東京に出てきたので関西訛りがあったけど、決して訛ってはダメだと言われてました。生活のにおいがするようなことや、お店で食事をするのも控えるようにしていましたね

自宅住所や電話番号が筒抜け

 もちろん恋愛などご法度だ。

恋愛禁止どころか、お友達の彼氏やお兄さんと一緒にいるのもダメ。例えばファミレスに行ったとして、同じテーブルに友達のお兄さんがいるのもダメなんです。はたから見たらその男性がどんな関係なのかわからないからって」

 とはいえお年頃だけに、好きな人やこっそりお付き合いした人もいたのでは?

「本当に好きな人はいませんでした。いつも“恋愛しちゃダメ!”と言われていたから、そう思い込んでいたと思います。共演者に誘われるようなこともなかったですね。“あのころこっそり電話番号を書いた紙を渡された”なんてアイドルたちの話をよく耳にするけれど、そんなこと一体どこで行われていたの!?って思っちゃう(笑)

 今はSNSで情報が何でも手に入ってしまう時代で、アイドルのプライベートにしてもそう。しかし情報が簡単に手に入らなかったからこそ、当時はファンの熱も高かった。

生放送の後はいつも追いかけられたので、毎回帰るのが大変でした。わざわざ高速に乗っては遠回りして帰ったり。後ろをずっと気にしなければいけないので、マネージャーさんも大変だったと思います」

 それでも自宅の場所はどこからかバレ、引っ越しを余儀なくされた。自宅の電話番号にしても、

「バレるまで、もって1年でした」

 と振り返る。

「あれは不思議でしたね。家族と事務所の人しか知らないはずなのに、何回変えてもバレてしまって。“大西さんのお宅ですか?”ってかかってきた時点でもうアウト。うわー、またかという感じでした