そんな社運を賭けたプロジェクトで、立ち上げ当初からイメージキャストを務めるのが、元乃木坂46白石麻衣。コレクションのモデルを務め、ホームページやSNSでは大々的に着こなしが紹介され、「UNIQLO:C」の顔ともいえる存在になっている。

白石麻衣起用の狙い

 だが、この白石の着こなしがSNSでちょっとした物議を醸しているという。

“どこか野暮ったく感じる”“小綺麗なおばさんに見える”“通販カタログのよう”などと、白石さんらしさが台無しだと指摘されているんです。私も確認しましたが、確かに芸能人っぽいオーラが無いと言われれば分からなくもない。ただ、そこにユニクロの狙いがあると思うんですよね」(スタイリスト、以下同)

 いったいどのような意図があるというのか。

綾瀬はるかは長年ユニクロのCMキャラクターを務めている(2021年)
綾瀬はるかは長年ユニクロのCMキャラクターを務めている(2021年)
【写真】「おばさんに見える」物議を醸した白石麻衣『ユニクロ』着こなしの数々

ユニクロは海外のモデルを起用することが多く、そもそもの骨格の違う日本人は同じ服を着ても“イメージと違う”となりやすい。一方、白石さんは162cmと高身長の部類には入らず、スタイルは日本人女性の一般的な体型に近い。言ってしまえば、服を手に取るハードルが下がるんですよね。

『UNIQLO:C』は立ち上げたばかりで認知度を高めていく段階ですから、消費者に“自分も似合うかもしれない”と思ってもらう必要がある。とはいえ、“ダサい”という印象を与えたら本末転倒なので、その絶妙なバランスを考えた上での白石さんの起用ではないかと。オシャレに見えすぎてしまうと逆効果なので、スタイリストにとってはものすごく難しい仕事だったんじゃないかな(笑)」

『UNIQLO:C』の夏コレクションは3月15日から発売予定。果たして“まいやん”効果はどれほどあらわれるのか。