TOBEのガイドラインを勘違いしているファンも

 さらに、現地でのルール違反以外にも、ライブの模様が17日にAmazonの「Prime Video」で全世界独占生配信されたものを切り抜き、自身のSNSに投稿する行為も続出。

 こちらもファン同士で注意喚起がなされたり、ファンがAmazonに問い合わせ、「(TOBEドームライブも含め)Amazonサービスを通じて提供される情報および画像等の無断転載をお断りいたします」との回答を得たという投稿もある。

 しかし、そうした指摘を受けても、無断転載動画をSNSに載せ続けているファンが後を絶たない。なぜこのようなことが起きているのか。

TOBEのガイドラインでは、『TOBE公式およびアーティスト公式HP』、『TOBE公式およびアーティスト個人のSNS、YouTube』の画像や動画については、ファンが自身のSNSやYouTubeに投稿することについて、個人での応援の範疇であれば著作権侵害を主張しない旨が記載されています。

 肖像権や著作権に厳しかった旧ジャニーズに対し、ファンによるアーティスト画像、動画の拡散によってファンダムの拡大に成功したK-POPの例もあり、TOBEも公式にガイドラインを発表したのだと思います。

 それを、TOBEアーティストのファンが、TOBE関連の画像、動画であれば、推しを広めるために何でもアップロードしていいと勘違いしているのかもしれません。

 また、TOBE人気アーティストに乗っかり、多くの『いいね』や『リポスト』を集めることで承認欲求を満たしている人も多いでしょう」(芸能事務所関係者談)

 TOBEアーティスト最年長の三宅は、昨年8月のYouTubeライブで、TOBEタレントはプライベートでは写真撮影が禁止であることを説明。その上で、『それで隠し撮りするのも絶対ダメね。隠し撮りって芸能人の人たちはだいたい気づいてるから』と語り、『盗撮されたら盗撮し返します』との強いメッセージも発信している。

「三宅さんが盗撮に対し強く注意喚起しているのは、ファンやアーティストを守るためですね。というのも、写真撮影した相手が詐欺師だったり、何かの宣伝に画像が悪用されたりといったことがないようにという観点からです。

 本人もライブ配信で『リスクヘッジのために撮らない』と語っているので、アーティストの安全を守るためでしょう」(前出芸能記者談)

 今回はプライベートではなく、公のライブで起きた出来事だが、撮影禁止パートと分かっていながら画像、動画投稿をしたり、配信を無断転載しているファンについても、三宅をはじめTOBEアーティストは認識しているのではないだろうか。

 TOBEのドームライブは、4日間で22万人を動員。また配信があった17日には『#TOBE0317世界へ』というハッシュタグで30万件近い投稿があった。大人気の彼らだけに、ファンの熱狂が高まりすぎて、オーバーヒートを起こしているのかもしれない。