『不適切にもほどがある!』で注目を一気に集めた河合優実
『不適切にもほどがある!』で注目を一気に集めた河合優実
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 40年以上にわたり朝ドラを見続けてきた田幸さんによると、ヒロインの引き立て役として個性派の女優を起用し、いかにも取ってつけたような道化役を演じさせるパターンが多々見受けられるという。

『ふてほど』の好演でヒロイン候補にグンと近づいた?

「いわゆる“華やか美人系”ではない役者さんをお笑い担当かのように演出するなんて、とてもおじさんっぽい嫌なやり方だなと感じます。もし富田さんをヒロインとするなら、あえてプロデューサーも脚本家も演出家もすべて女性でまとめたチームで挑んでみてほしい。これまでの朝ドラの富田さんとは、まったく違った印象や魅力を発揮できる作品になると思います」

 編集部ではこれまでの傾向を分析して4人のネクストヒロインを候補に挙げたが、筋金入りの朝ドラウォッチャーである田幸さんの見方はまた異なる。

「ヒロイン候補にグンと近づいたと思うのは、河合優実さん(23)。最近のブレイクぶりに、NHKのドラマスタッフは歯ぎしりしているかも(笑)」

 今年1月から3月まで放送されたドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)。宮藤官九郎が描く昭和タイムリープの物語が大いにウケ、冬ドラマの話題を独占した。河合は阿部サダヲ演じる主人公の娘・純子として登場。聖子ちゃんカットにロンタイ姿で、昭和のスケバン女子高生を演じ切った。

「このドラマで一気に知名度が上がった河合さんですが、もともと『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』や『神の子はつぶやく』など、多くのNHKドラマに出演しています。いってみれば、NHKが長年かけて大事に大事に育ててきた役者さんを、クドカンさんのドラマに持っていかれちゃったようなもの(笑)。ご本人が『大人計画』ファンということで仕方ないですが、NHKは複雑な思いかもしれませんが、朝ドラの河合さんもぜひ見てみたいですね」

 “ヒロイン最有力候補”として田幸さんが注目するのが、當真あみ(17)朝ドラ出演は未経験だが、大河ドラマ『どうする家康』では家康の長女・亀姫役に抜擢された。

「まだ17歳という若さですが、昨年はNHKの看板ドラマ『大奥』のシーズン2でも魅力的な役を演じていました。さらに3月に放送された特集ドラマ『ケの日のケケケ』では主演も務めており、もはやNHK内で確固たるレールが敷かれたようなもの(笑)。どこかのタイミングで朝ドラヒロインに選ばれるだろうと予想しています」