当時の報道では、「国際親善試合などを利用し、スコアにかかわらず、PK戦を実施していく」「マッチメーク時に、対戦国に積極的にPK戦練習を申し込む」というもので、W杯でのベスト8以上をたぐり寄せる切り札的な策という受け止め方もされたものだった。
しかし、育成年代の国際試合で試合結果に関わらない「親善PK」が実施された報道はあるが、A代表ではない。
報道によると、策を打ち上げた反町氏も2023年の3月には「基本的にないと思ってもらっていい」などと“立ち消え”を示唆していたようだ。理由の一つは、試合後PKを実施していたらインタビューが放送時間に収まらない、などの「テレビ放送との兼ね合い」だったという。
日本サッカー協会が「親善PKの行方」について驚きの回答
ではこの「親善PK」どうなったのか? これから実施の可能性はあるのだろうか?
週刊女性PRIMEが、日本サッカー協会(JFA)にこの件について取材を申し込んだところ、このような回答だった。
「ご質問いただいた件ですが、当時の反町委員長が指していたのは、アンダーカテゴリーでの活動時にPK戦のトレーニングを相手チームが合意すれば実施したいという旨でした。A代表の試合後はメディア対応等も含め試合後に様々なことがございますので、当初からA代表の試合時にというものは指していなかったという認識です」
報道当時はA代表で行うという受け止め方をされていたものだが……。どうやら今後も来年のW杯までにA代表での「親善PK」はなく、選手個々人のレベルアップに頼る形になりそうだ。
また、ファンの立場からすれば、テレビ放送やメディア対応よりも強化を優先して欲しいという気持ちであろう。
2026年W杯のPKもぶっつけ本番で!? 膨らむロマンに水を挿すようだが、この心配の種は解消されそうにない。