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多部未華子主演のTBSドラマ『対岸の家事』(公式サイトより)
ワーキングママが多い現代においては、「働かないなんて贅沢だ」と少し分が悪い専業主婦。だけど『対岸の家事』の放送で、その存在価値が高まってきている。これまで専業主婦に否定的だった世の男性陣の意識も変えるドラマになるかも…?
子育てと仕事の両立

多部未華子
『対岸の家事』は専業主婦の詩穂(多部未華子)が主人公。居酒屋店長である夫・虎朗(一ノ瀬ワタル)の稼ぎだけで、娘の苺(永井花奈)を育てている。
マンションの隣室の礼子(江口のりこ)は夫の量平(川西賢志郎)と共働き。2人の子どもを産んだ後に復職したが、独身時代にバリバリ働いていた営業部には戻れず、総務部へ。子育てと仕事の両立に苦労している。
第1話では詩穂に対して「絶滅危惧種だね」と礼子が陰口を言い、専業主婦vsワーママの構図を期待した人もいたようだが、その後の展開はちょっと違う。礼子は子どもが病気の時に助けてもらったりして、現在では詩穂の生き方も理解するようになっている。そして5月13日放送の第7話ではついに、礼子も夫の転勤に合わせて専業主婦になるという、衝撃の発言があった。
ただ実際問題、世の中には「専業主婦はラクでいいなあ」と思っている人が多いだろう。特に男性なら、「自分ばっか働くんじゃなくて、妻にも稼いでほしい」と思っている人がほとんどなはず。
かくいう筆者(50代・男性)もそのうちの一人だった。甲斐性がないためいまだ独身だが、「三食昼寝付き」という言葉を羨ましく思い、ママ友同士で優雅にランチする光景を見て「旦那さん、可哀想に。俺は結婚しないで本当に良かった」とすら思っていたほどだ。
でもそんな筆者でも、『対岸の家事』を見ていると、
「専業主婦の大変さ」
「専業主婦の必要性」
「なぜ専業主婦でいたいのかという理由」
この3つが、よく理解できるのだ。