食べ比べるとぜんぜん違うそのお味
発売から50年以上、現在までに何度もリニューアルを繰り返し、少しずつバージョンアップしている『明治ブルガリアヨーグルト』。実は本社のブランド担当者でさえ当時のヨーグルトを食べたことがなく、“ぜひ食べてみたい!”と通常の工場ラインではなく、特別に研究所に小ロットで再現してもらったという。
そこで週刊女性PRIMEでは3200種以上のヨーグルトを食べてきたマニアである向井さんに、54年前と現在のヨーグルトを食べ比べてもらい、気になる味の違いを教えてもらった。
『明治ブルガリアヨーグルト』といえば、比較的酸味が強いイメージがあるヨーグルト。初代の発売当時も、「牛乳が腐ってる!」「酸っぱい」などのクレームが入ったこともあったそうだが、果たして……。
「やっぱり酸味はしっかりありますね! 舌いっぱいに、端から端まで酸味が広がる感じがあります」
と、ひと口めから酸っぱさにやや驚いた表情を見せる向井さん。
「ただ、お酢のようなキツい酸味とか、むせたりチクチクするような酸っぱさではなくて、柑橘系に近いフルーティで爽やかな酸味です。昔は、シュガーが付いていたので、入れないと食べられないくらいキツイのかなと思っていましたが、好きな酸味でした」
食感の違いはどうだろう。
「口当たりも、想像していたよりもザラつきやごろつきもなく、なめらかでクリーミーです。酸味のせいか軽くて爽やかでみずみずしさがあります」
普段、通常の『明治ブルガリアヨーグルト』もよく食べているという向井さん。改めてこちらも食べてもらうと……。
「あれ、ぜんぜん違う! 食べ比べたら、比べ物にならないくらいキメが細かくてザラつきも一切ないです。スプーンですくうとちゃんと固形なのに、口に入れるとすっと溶けていくんです。味は、酸味はあるけれどミルクの甘みがフワッと広がって、リッチなミルクの味がしっかり味わえます。さらに酸味がそれを引き締める感じがあります」