やりきった自分がどう変わっているのか
これほど難易度の高い作品に挑む理由を尋ねると、
「最近の舞台は『ウェンディ&ピーターパン』('21年)と『ひげよ、さらば』('23年)。結構、身体を使う表現が多かったんですよ。だからこそ、あえてどストレートな演劇作品に挑戦してみたかったんです。装飾をすべてそぎ落としたとき、自分の“素”のままでどこまで表現できるのかを知りたかった。
そして、それをやりきった先にいる自分がどう変わっているのか。そこに強く惹かれていました。ただ、正直、ここまで難しい作品になるとは思いませんでしたけれど(笑)。そういう意味では、かなり極端な挑戦だといえるかもしれませんね(笑)」
劇場に足を運ぶ理由は人それぞれ。“中島が出演するから見たい”というファンも大勢いる。
「そうですね。単純に、舞台を好きになってほしいな。自分のことを好きな人たちにとっても勉強になるし、いい影響を与えられる。それだけで、すごく自分がいる意味があるなと思う。みんなで勉強して、教養を深めて。1回でわからなかったら、何回も見に来てもらえたらうれしいです(笑)」
八乙女光や高木雄也……Hey! Say! JUMPメンバーの舞台出演も続いている。
「そうそう。その輪がどんどん広がって、みんなが“舞台をもっと見よう”ってなればいいなと思うし、“こういう作品がある”“こういう世界がある”と知ってもらうきっかけになるだけでも、すごく意味があるのかなと思いますね」