雅子さまのご体調の波
しかし、今年は戦後80年という節目の年。皇后としての“責務”が控えている。
「6月には沖縄県、広島県、7月にはモンゴルを公式訪問されるなど、慰霊に関するご予定が詰まっています。今後の過密スケジュールを考慮して、植樹祭をお休みされた可能性も否定できません」(皇室ジャーナリスト、以下同)
しかし、そのご決断が皇后としての在り方に波紋を呼ぶ可能性があるという。
「もし、沖縄県や広島県での慰霊を考慮して植樹祭をお休みされたのであれば、“慰霊のために恒例の地方公務を見送った”との見方もでき、“公務を選別している”と指摘される可能性もあります。両陛下の公務に優劣はなく、すべて公平に取り組まれるべきだったといえます」
雅子さまが今後、滞りなく公務をこなすためには、周囲のサポートが不可欠だと前出のつげさんは言う。
「雅子さまは責任感の強いお方です。お休みを取られることに罪悪感を持たれるでしょうし、周囲が“大丈夫ですか?”と聞いても“大丈夫”と気丈に振る舞われるでしょう。
しかし、2004年に公表された適応障害は完治しておらず、いまだ体調には波がおありです。雅子さまが無理をしすぎないよう、周囲がご体調を慎重に観察し、こまめな休養を促すよう努める必要があると考えます」(つげさん)
慰霊の旅はまだ続く。ご無理はせず、皇后としてのお務めを果たしていただきたい。
つげ のり子 西武文理大学非常勤講師。愛子さまご誕生以来、皇室番組に携わり、現在テレビ東京・BSテレ東で放送中の『皇室の窓』で構成を担当。著書に『素顔の美智子さま』など