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ー 長男・長嶋一茂からのコメント

 プロ野球のスーパースターで、元巨人軍監督の長嶋茂雄さんが6月3日午前6時39分、肺炎のため東京都内の病院で亡くなった。89歳だった。

長男・長嶋一茂からのコメント

 立教大学から鳴り物入りで巨人入りをした長嶋さんは、1959年の天覧試合での同点本塁打とサヨナラ本塁打を筆頭に、全力プレーで国民の心をわしづかみにした。1965~1973年の巨人軍V9にも「4番・サード」で貢献。

 1974年に引退するまでMVP5度、首位打者6度、本塁打王2度、打点王も5度輝くなどの記録を残した。また巨人の監督として1975~1980年、1993~2001年の計15年務め、伝説となった1997年の「10・8決戦」を含めて5度のリーグ優勝、2度の日本一に輝くなどプロ野球界で大きな実績を残した。

 長嶋さんの死去に各界から追悼のコメントが寄せられている。現役時代に“ON”として一時代を築いた王貞治ソフトバンクホークス会長は「突然の訃報に大変驚いております。日本球史に燦然と輝く長嶋氏が闘病生活の末、旅立たれてしまったことを本当に残念に思います」とコメント。

 その他にも鈴木大地日本水泳協会会長、小泉進次郎農林水産大臣、歌手の荻野目洋子氏、ミュージシャンの綾小路翔氏など、世代や年齢を問わずお悔やみの言葉が流れた。

 そんな中、Xからはこんな声がいくつも聞かれる。

《一茂と三奈は葬式で仲良くできるんかね?》
《葬儀の喪主は誰がやるんだろうなあ。一茂は絶縁されてたけど、喪主はともかく流石に葬儀には出席するかな?》

 長嶋さんの長男でタレントの長嶋一茂氏と、次女の三奈氏との関係についてだ。

「一茂さんが2009年に長嶋さんの自宅に保管していた記念品や愛用品の数々を独断で福井県福井市にあった『スポーツミュージアム山田コレクション』に売却したことで、長嶋さんと三奈さんの仲が悪くなったと言われています。売り払った“お宝”の中には、2007年に亡くなった亜希子夫人の私物も含まれていたそうで、三奈さんが怒るのも無理はありません(スポーツ紙ライター、以下同)

 その後、一茂氏はテレビタレントとして人気を博すも、公の場で父や妹に触れることはほぼなかった。

「一茂さんと三奈さんの亀裂が決定的になったのは、一茂さんの個人事務所が『長嶋茂雄』を商標登録したことです。もともと長嶋さんの資産や肖像権は三奈さんが社長を務める『オフィス・エヌ』が管理していたのですが、商標の期限が切れたタイミングで一茂さんの事務所が登録。この行為に三奈さんが激怒したそうです」

 長いあいだ仲違いしていた一茂氏と三奈氏だが、3日午後、長嶋さんの自宅に弔問に訪れた王貞治氏をそろって迎えた。偉大な父の死が二人の“距離”を縮めるといいが――。