ところが、港前社長らへの処分を発表した会見で、清水賢治社長によって明かされたのは、
「産業医等の医師や上長の指示等に従い、女性Aに配慮した対応を一貫して行っていた」
Aさんから相談を受けたのちのサポートを1人で任され、体調悪化後も励まし続け、また後輩のケアによって自身のメンタルも追い詰められた、佐々木アナの実情。つまり、佐々木アナは当初よりAアナに寄り添っていたことから、今回の騒動において「処分対象」に当てはまらないとの判断だった。
幹部と後輩の間で“板挟み”になっていた
ベテラン芸能レポーターは、佐々木アナが苛まされていた“管理職”ならではの葛藤を慮る。
「人気タレントと局アナの性暴力トラブルを公に、大事にしたくなかった港元社長ら幹部と、自分を頼って相談した後輩アナの間で“板挟み”になっていたのでしょう。彼女自身がAさんのために奔走したとしても、自身も組織の一員としておいそれと社長方針に逆らえないのも理解できます。
そんな中できることといえば、Aさんを励まし、仕事復帰できる場を整えてあげることしょう。それでも性暴力の被害者となり、さらに上司や会社にも“見放された”Aさんにしてみれば、“味方”でいてくれた佐々木アナも“敵”と見做したのかもしれませんね」
「全責任は私個人にあります」と説明責任を果たすことなく芸能界から姿を消した中居。佐々木アナをはじめ、多くの局員をも巻き込んだことを彼はどう思うのだろうか。