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ー 「体質の問題でしょ」
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ー フジの“風見鶏”的な姿勢

 6月5日、フジ・メディア・ホールディングスは、港浩一前社長と大多亮元専務取締役に対して法的責任を追及するため、訴訟の準備に入ったことを発表。さらに、元編成部長ら5人の処分も明らかになり、フジテレビを巡る一連の問題は新たな局面を迎えた。

「体質の問題でしょ」

 フジテレビの清水賢治社長は記者団に対して、取締役としての善管注意義務違反が想定されるとしたうえで、「放送収入の大幅な低下がある」「どの程度因果関係があるかは現段階で申し上げられない」とコメント。

 今後、具体的な法的責任の内容や賠償金額が検討されていくこととなるが、調査報告書公表から約2か月が経過していることについては、「関係者へのヒアリングを複数回実施し、懲罰委員会で慎重に審議し決定を丁寧に進めた」と弁明している。

 一時はスポンサーのCM撤退などが頻繁に報じられていたが、徐々に状況が落ち着いてきていると思われていた中での突然の発表に、SNSでは、

《株主総会での追及を少しでも躱したいんだろうね》

《元社長と専務に全ての責任をしょわせたいんだな》

《女子アナ斡旋をしていたとされる幹部社員は解雇されないの?》

《フジテレビ自体の体質の問題でしょ》

 といった声があがっている。