2017年には指導実績が評価されて、日本ウエイトリフティング協会の理事に就任。2年の任期を全うした。
「難波さんは選手としては、高校時代に日本一になったものの、日大在学中は成績が振るわず日本代表に手が届きませんでした。監督就任後、熱心に選手強化に取り組み、日大は日本一になることが増えました」(競技関係者)
大学の調査によると、過去10年間を中心に被害を確認できた部員・元部員は62人で、被害総額は5433万1430円。さらに増える可能性もある。
難波容疑者の逮捕を受けて大学は、
「不正行為により本学の社会的信頼を失墜させたことは痛恨の極みであり、同人に対し引き続き厳正に責任追及を行ってまいります」
などとコメント。被害金額は手続き中の2人を除き全額返金しているという。
懲戒解雇されて以降の生活ぶり
容疑者宅は狛江市内の分譲マンション。60代の男性住人は、大学の体育会系の監督には見えなかったと話す。
「クリーム色のキャップをかぶったり、整髪がビシッとキマっていました。車はいつもピカピカで、今思うとコーティングに随分とお金をかけていたのかもしれません」
懲戒解雇されて以降、どのような生活を送っていたのか。
「この半年ほど、エレベーターで月1回くらいはお会いしましたね。挨拶は快く返してくれるし、感じのいい人です。ニュースで報じられているようなスーツや高価なものは身につけず、テニスウエアが普段着でした。平日の昼間にバッグにラケットを差して出かけていたので、どのような仕事をしているのかと不思議に感じていたんです」(別の男性住人)
詐取の疑いで大学を追われながら、罪の意識はみじんも感じられない。