小学2年生のときにリトルリーグのチームに入ると、中学卒業まで父から教わる日々だった。

理容室では“お父さんと同じ”

「大谷選手は“バッティングの基本的なことは、すべて父から教わった”と話すほど。所属チームのコーチだった徹さんは、チームの練習が始まる1時間前から大谷選手の打撃練習を見ていたんだとか。ただ、家では野球の話をせず、父と子の関係に戻ったそう。
父のことを尊敬する大谷選手は、小学生のときに通っていた理容室では“お父さんと同じ”と一緒の髪形にしていたようです」(スポーツライター、以下同)

2012年、一度は高卒でのメジャー挑戦を決意して、父・徹さんが同席する会見に臨んだ大谷翔平(共同通信)
2012年、一度は高卒でのメジャー挑戦を決意して、父・徹さんが同席する会見に臨んだ大谷翔平(共同通信)
【写真】「表情めっちゃアメリカン」大谷の超貴重な“変顔ショット”

 そんな息子はメジャーへと羽ばたいていったが、ある思いが徹さんにはあるようだ。

「大谷選手のメジャー挑戦時に徹さんは“アメリカで引退してほしい”と語っていました。息子には憧れの舞台で現役を終えてほしい、という思いがあるのかもしれません」

 2024年2月に大谷は結婚を発表。新たな家族ができ、父の目から見て変化があったようだ。

「もともと口数は多くなかった大谷選手。独身時代は球場に家族が来ても少し話して帰るという感じだったのが、結婚後は徹さんら家族を家に招いて、ゆっくり過ごす時間ができたそう。それが徹さんはうれしかったみたいです

 母・加代子さんもバドミントンの選手。身体が資本のアスリート一家で育った大谷は、6月4日に寝具メーカーの西川株式会社が公開した動画で、

「僕はずっと(午後)9時ぐらいに寝て、(午前)7時半とかに起きるような生活を幼いころから続けていたというか、“そうしなさい”みたいな感じだった。そういう生活習慣は、すごくよかったのかなと今では思っています」

 と、感謝を語った。

「真美子さんも元バスケットボール選手なので睡眠は大切だと考えているでしょう。大谷夫妻は娘にもしっかり寝る習慣を身につけさせると思います」

“世界一”の野球選手に育ててくれた父の教えを受け継ぐ――。