妻は突然、天国に旅立っていきました
「多くのアーティストたちにYouTubeをプラットフォームとして活用してもらうため、公式チャンネルの積極的な運用方法やライブ配信など提案してきた方です。音楽ストリーミングサービスである『YouTube Music』が、ここまで成長できたのは佐々木さんがいたからこそなんです」(レコード会社関係者)
しかし、5月上旬、佐々木さんの訃報が届く。
「妻は突然、天国に旅立っていきましたが、彼女は京都で行われるMAJの授賞式に出席する予定だったんです」
こう語るのは、佐々木さんの夫。夫婦の自宅の目立つ場所には、MAJ用の衣装が飾られていたという。
「私からYouTubeの方に“妻をMAJに連れて行ってほしい”とお願いしたんです。快く了承いただき、白のジャケットからスカーフまで、すべて持って行って、京都の現場に飾ってくれたんです。藤井さんは、その衣装写真をご自身のインスタにアップしてくれました。きっと、藤井さんなりに妻への追悼の意味を込めて、投稿してくれたのかなと……」(佐々木さんの夫、以下同)
佐々木さんの葬儀は“自由葬”で執り行われた。
「特定の宗教にとらわれない“自由葬”にしました。お通夜と告別式には、彼女が喜ぶようなプレイリストを作って、音楽を流すことにしたんです。プレイリストには、藤井さんの『満ちてゆく』や『旅路』や『帰ろう』も含まれていました」
藤井と佐々木さんの間ではこんなエピソードも。
「彼女は以前から“日本の音楽で世界を変える”という目標を掲げていました。これは、藤井さんとの目標でもあったのではないかと……。藤井さんにはこの目標を引き継いでほしいなと思います」
大舞台の直前に亡くなった“恩人”との絆。藤井のさらなる快進撃を恩人とファンが待っている。