負担が増える天皇家と秋篠宮家
皇后としてのお務めに奔走する雅子さまも、5月に体調を崩されている。
「5月25日に埼玉県で行われた『全国植樹祭』に、天皇・皇后両陛下がおそろいで出席される予定でしたが、雅子さまは体調不良のため、急きょ予定を取りやめられました。4月から硫黄島や『大阪・関西万博』ご訪問など、長距離移動を伴う公務が続いていて、お疲れがたまっていたのだと思われます」(前出・皇室ジャーナリスト)
立て続けに起こった皇族方の体調不良で浮き彫りとなった令和皇室の過密スケジュール。お代替わり以降、公務の担い手不足が深刻化している。
「今、皇室は16人で構成されていますが、上皇ご夫妻は原則として公務を行われません。そのおふたりを除く14人のうち、4人は70歳を超えており、日常的に公務を担うことは難しいのが現状です。
残りの10人のうち5人は未婚女性で、現在の制度上、結婚後は皇籍を離れることになります。今後、公務の担い手は、さらに減ってしまうことが予想されるのです」
お代替わり以降、特に天皇家と秋篠宮家の負担が増えているという。
「上皇ご夫妻の退位に伴い、おふたりが担われていた公務は陛下と雅子さまに引き継がれています。そして、陛下が皇太子時代に担っていた公務は皇嗣である秋篠宮さまへ引き継がれました。
とはいえ、すべてを機械的に引き継いだわけではなく、『国民文化祭』など、両陛下が皇太子夫妻時代に担っていた公務を即位後も継続しているケースもあります。もともと秋篠宮さまが担われていた公務は、ご自身で継続されたり、娘である眞子さんや佳子さまに引き継がれているのです」
2022年の眞子さんの結婚以降、佳子さまは異例ともいえる数の公務をこなされている。
「お代替わりに伴い、眞子さんは秋篠宮さまから日本テニス協会の名誉総裁職などを引き継いでいますが、その後すぐに結婚。テニス協会の名誉総裁職は現在、佳子さまが務めています。
さらに、眞子さんの後任として日本工芸会の総裁職にも就いておられます。昨年1年間で佳子さまが担当された公務の件数は合計で134件にもなり、これは前年よりも20件近くも多い、異例の数字です」