水分や食事のとり方で改善することも!

 食生活も尿もれや頻尿の要因に。もっとも直結するのは水分のとり方だ。

水分の摂取量が増えて尿の量が増えると、当然頻尿になります。アルコールやコーヒー、紅茶、緑茶など利尿作用のあるカフェインを含んだ飲料、炭酸入りの飲み物も頻尿につながりますから、外出時やトイレにすぐ行けない状況のときは控えるのがよいと思います。

 過活動膀胱になっている人は膀胱に尿がためづらくなっていますから、より気をつけましょう」

 飲料だけでなく、果物や生野菜のとりすぎも要注意。

「水分の含有量が高いので、排尿量を増やします。利尿作用のあるカリウムを多く含む野菜などの食材もとりすぎるとトイレの回数を増やす一因になります

 1日に体重×40mlを超える尿が出ていたら水分のとりすぎによる多尿と判断される。

「尿の量や排尿の回数、時間などを記録する排尿日誌をつければ、多尿による頻尿なのか、一定の時間だけ(夜だけなど)起こる頻尿なのか知ることができ、対策がしやすくなります」

 食事のほかに毎日の生活で心がけたいのは、身体を冷やさないこと。夏はエアコンなどで内臓が冷えすぎることが頻尿の引き金になる。また、体重管理も必須。

肥満と尿もれ、頻尿は明確な因果関係があります。BMIで肥満のゾーンに位置し、尿トラブルを抱えている人は、体重を3~5%落とすだけで症状が改善しますよ。例えば60kgの人であれば3kg程度減量を。

 内臓脂肪が減って膀胱への圧が下がるので、尿道が緩くなっていても、もれる量を減らせます」