7割が治る!大事なのは回数
「尿トラブルを改善するセルフケアの要として骨盤底筋トレーニングも欠かせません。習慣化すれば7割の人が尿トラブルを克服できます」
トレーニングの効果を出すために重要なのは1日に行う回数。60回を目標に行うこと。
「起床時に布団の中で10回、朝食を作りながら10回など、いつでもどこでもできるので、小分けをして回数を重ねてください。2~3か月毎日行えば効果を実感できます」
トレーニングで“締める”感覚をつかめれば、突然訪れる尿意への焦りも緩和される。
「過活動膀胱の人は、トイレに行きたくなったらギュッと締めて、1分でもよいのでトイレを先延ばしにするトレーニングも行ってほしい。尿意がきて慌てることが減り、安心につながります」
尿もれ・頻尿に効く!骨盤底筋トレーニング
【やり方】
(1)おならを我慢するように、お尻に力を入れて肛門を締める。
(2)そのまま女性は膣と尿道、男性は陰茎の付け根をギュッと締める。
(3)おへそのほうに引き上げるイメージで10秒キープ。
注)お腹や足、腰に力を入れない。
注)いきまず、自然な呼吸を心がける。

高橋悟先生●日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野主任教授。臨床に携わりながら、メディアで排尿障害に関する専門知識を発信する。
教えてくれたのは……高橋悟先生●日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野主任教授。臨床に携わりながら、メディアで排尿障害に関する専門知識を発信する。尿トラブルのセルフケア方法をまとめた著書『頻尿・尿もれ自力でできるリセット法』(アスコム)も。
取材・文/河端直子