水谷千重子50周年記念公演
澤井「舞台の話も気になります。友近さんが架空のキャラクターである、大御所の女性演歌歌手・水谷千重子さんや、ピザ屋でアルバイトする中年・西尾一男さん。根強いファンがおられるなと観ていて感じます」
友近「面白いのが、水谷千重子も、西尾一男も、全部自分が演じているはずなのに、それぞれのファン層が違うんです。素の自分でネタをやっている時は40~50代と同年代が多かったのですが、水谷千重子は60代以上の方がかなり多く、西尾一男は30代から80歳の幅広い女性にウケが良いんです。もちろん男性もいらっしゃいますよ!でも、女性が圧倒的に多いですね。
それこそ8月から明治座で、『水谷千重子50周年記念公演(というコンセプト)』で舞台をやるのですが、場所柄70~80代の人や、演歌が好きな方もいらっしゃいます。高齢のお客さんが“あれは友近さんなの?”“友近さんじゃないの?”という会話しているのが聞こえてきてて面白かったですね」
澤井「それは笑っちゃいますね。しかも演じているのは自分なのに、客層がキャラクターによって違うと混乱しそうですね」
友近「そうなんですよ。この間、久々に素の自分でコントライブをやったんですけど、ネタの反応があまり良くなかったんですよね。“あれ?なんかいつもとちがうな…”と。
それで不思議に思い客席を見渡したら、60~70代の方が多くて、“こっこれは!水谷千重子が自分のファンを連れてきたぞ!”と思って。バカ言ってる(笑)。それだけファン層が広がって、色んな場所に回遊してくれてると考えるとありがたいですね」
澤井「生の声が直接かえってくる!それはライブならではの良さですよね。芸人さんの多くもテレビを一周すると、劇場に戻りたいと言いますもんね」
友近「ここ最近は特にライブが楽しく2019年以降、毎週どこかでライブをやってるので、ファンとの交流は増えましたね。
今年で4度目の『水谷千重子50周年記念公演』を明治座さんでやらせてもらうんですが(笑)。まさか50周年を4回もやらせてもらえるなんて思わなかったですし、ファンの方もみんな共犯!関わってくださったみなさまとも絆が深まりましたね!」