再生回数430万回超の『友近サスペンス劇場』
全国を巡る一方、YouTubeで展開する『フィルムエストTV(昭和に流行った映像をオマージュして発信するチャンネル)』とのコラボ作品では、昭和の2時間サスペンスドラマを再現するなど、映像分野でも表現の幅を広げている。
「小さい頃から昭和のサスペンスドラマが好きで、ほかにも1980年代の大映ドラマ(『不良少女と呼ばれて』などメロドラマ路線がヒット)や、五社英雄監督(『吉原炎上』や『肉体の門』などを手掛ける)の作品が好みでした。
ストーリーに引き込まれてしまって、子どもの頃からセリフを真似するのが好きで、犬の散歩中も1時間ほどひとり言のようにセリフを呟き続けたり、役になりきって、口上を繰り返したりしていました。そうした慣習が『友近サスペンス劇場』の原型になっているのかもしれません」
2025年7月現在、『友近サスペンス劇場』の動画は、再生回数が430万回(2025年6月末時点)を超える。VHS風の荒い映像や、黒電話や無線機などの小道具、長回しのカメラワークなど、随所で細かいディテールが再現されており、好評を博している。
「『友近サスペンス劇場』も、私が好きだった『フィルムエストTV』の西井紘輝監督という方に、お声がけして始まった企画なんです」と友近。演者としてテレビだけでなく、今では裏方もふくめ縦横無尽に活動する。
最近では、公式ファンクラブ『友の近の会』も立ち上げ、ファンとの交流を増やしていきたいと話す。
「ここ数年、明治座や歌舞伎座に立つことで、客層の幅も広がったのが嬉しかったですね。それまで“素の自分”でネタをやっていた時は、大体自分と同年代の人がメインのファン層だったんです。それが、水谷千重子に“憑依”することで、60歳以上の方や、演歌のファンの方も観に来てくれるようになりました。演じ分けによって、まったく異なる層に届いているのは興味深い現象です。
今後は『友近サスペンス劇場』第2弾や、ファンクラブ限定イベントの開催も予定しています。遠征先での新たな出会いにも、積極的に臨んでいきたいと思います」(友近)
芸歴25年を超える友近だが、現在はより地に足をつけて、自分らしさを発揮できる活動を続けている。
『水谷千重子50周年記念公演』チケット購入・詳細はこちら https://www.meijiza.co.jp/info/2025/2025_08/
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タレントキャスティング協力:CLOUD CASTING