《泉口またこっから這い上がっておくれ 長野ありがとうだよまじで》
《長野本当に優しくていい先輩だなあ、懲罰交代の泉口慰めてきっちりフォローしている》
《長野は絶対いい指導者になりそう。 コーチ修行していつか監督やってくれ。 阿部はなぁ…。》
SNS上では、泉口をフォローしてくれた長野への感謝、人間性を褒め称える声、さらには指導者の資質アリとの「監督待望論」まで飛び出した。令和の時代、求められるのは阿部監督ではなく、長野選手のような指導者ということかーー。
「たしかに学生野球を含めたアマチュアの現場では、選手を“怒らない指導”が増えている傾向にあります」とは、自身も学生の指導経験があるという野球ライター。
新庄監督も選手を容赦なくベンチに下げる
「ただプロはスポーツであり仕事、食べていくために野球をしています。チームが勝てば球場に足を運ぶお客さんが増え、選手も成績を残せば年俸が上がります。泉口選手のバント失敗はオフの査定に響くかもしれない。阿部さんも現役時代、嫌というほどプロ野球選手の現実を見ているだけに厳しく指導しているのでしょう」
“懲罰交代”に限ってもプロでは珍しいことではなく、令和流の指導を実践するイメージがある、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督(53)も就任以降、ミスを選手を幾度となく、容赦なくベンチに下げている。
「苦笑いを浮かべて交代を継げる新庄監督と比べて、感情が顔に出やすい阿部さんだけに、余計に“懲罰”だけが際立ってしまうのかも(苦笑)。
ただ擁護するようですが、坂本勇人選手(36)や二岡智宏ヘッドコーチ(49)のような、そうそう大金を稼げる強打の遊撃手は出てきません。実は、阿部さんが昨年の泉口選手の入団以降、門脇選手とともに徹底練習させてきたのがバント。
今シーズンは打撃で結果を残している泉口選手ですが、調子に波があるのも事実で、たとえ打てずとも守備力とチームバッティングで生き残れる、稼げる選手になってほしいんですよ。今も泉口選手は試合前のバント練習を欠かしません。にもかかわらず、あの場面でバントを決められなかった本人が一番、交代を告げた阿部さんの真意を理解していると思います」(前出・野球ライター)
「阿部采配」には、阿部監督なりの真意があるようだ。