「おもっくそ藤浪対策」ネット上でも話題になったロッテのスタメン(Xより)
「おもっくそ藤浪対策」ネット上でも話題になったロッテのスタメン(Xより)
【写真】「おもっくそ藤浪対策」ネットもザワついた千葉ロッテのスタメン

「右投手に対して左打者を並べる。野球のセオリーとは言えますが」そう苦笑いするのは、普段は在阪球団を取材する野球ライター。

「阪神時代から指摘されている、藤浪投手の“制球難”を意識したオーダーに見えるのは偶然ではないと思います。特に右打者への頭部に抜けるボールが多く、かつて死球を恐れてホームベースから明らかに離れて立つ打者も。

 それはメジャーの舞台でも改善の兆候は見られず、正直なところは阪神をはじめ、獲得に動いた球団はDeNA以外にほとんどなかったのでは?」

藤浪の投球に「下手したら…」

 2019年3月のオープン戦でも同様のスタメンが。藤浪が登板するとあって、当時の中日ドラゴンズの与田剛監督(59)がとった“藤浪対策”は、DHを含めた1番打者から9番打者まで、主力の右打者を外した上での左打者9人を並べるオーダー。

「試合後の与田さんは、左打者を並べたことに“もちろんケガの防止もある”として、この1か月前に投じられた自軍右打者への顔面付近のボールを振り返り、“下手したら……”と選手を守るためのオーダーだと説明。藤浪の能力を認めつつの発言でしたが、この“藤浪対策”が賛否を巻き起こしました。

 そして今回のロッテ打線、打ち取られた3人全員が初球に手を出しての計5球です。制球を乱す前に“投げ終わらせる”指示が出ていたのか、それとも初球は甘い球が来ることを見越しての作戦だったのか。いずれにしても藤浪は、各球団から“信用されない”投手と見做されているのかもしれません」(前出・ライター)

 日本復帰戦を5球で終わったことに物足りなさを明かしていた藤浪。一軍で投げるであろうシーズン後半戦、また同じ場面を目の当たりのするのだろうか。