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ー ロバーツ監督「ピッチャーの場合は難しい」 ー 球団も止められなかった山本の出場意向

 12月12日、『中日スポーツ』は山本由伸が2大会連続でWBC出場を決めたと報じた。一方、佐々木朗希については故障歴のある右腕を理由に出場しないことが、米球界関係者への取材で分かったと明かしている。

ロバーツ監督「ピッチャーの場合は難しい」

 佐々木本人は出場に意欲を見せていたとのことだが、今季に右肩のインピンジメント症候群のため負傷者リスト入りしていた経緯があることから、球団側がWBCへの参加を認めなかったようだ。

「球団と選手の間で“WBC出場を禁じる”といった契約はできませんが、怪我に関する理由がある場合は球団側に止める権利があります。WBCの成功も大事ですが、球団にとっては当然、自軍の戦力が最優先。WBC期間に怪我をされて、シーズンに悪影響が出ては元も子もありませんからね」(スポーツ紙記者)

 ロバーツ監督も『おはようロバーツ』(ABEMA)12月5日配信回で、WBC出場について「ピッチャーの場合は難しい」と発言。さらに「朗希がWBCで投げたら驚きますね」と佐々木の出場には否定的な見方をしていたところを見るに、このときすでに球団内での方針は決まっていたのだろう。

球団も止められなかった山本の出場意向

「ドジャースのゴームズGMは、来季に佐々木投手を先発に復帰させる方針を明らかにしています。5月に肩の痛みを訴えて以来、一時はどうなることかと思いましたが、シーズン終盤にはクローザーとして復帰。この勢いのまま来季の先発復帰に向けて、球団としては今の内にしっかりと調整させたい思いがあるのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

 怪我のリスクを考えてWBC出場を見送ることとなった佐々木。その一方、ワールドシリーズで優勝に大きく貢献し、今季の故障歴もない山本の参加については球団も止められなかったようだ。

ワールドシリーズ第二戦で、完投勝利の山本由伸選手(ドジャース公式Instagramより)
ワールドシリーズ第二戦で、完投勝利の山本由伸選手(ドジャース公式Instagramより)

 山本由伸WBC出場のニュースに、ネット上では「待ってました!やっぱりMVPの由伸が出ないと大会が盛り上がらないよね」「侍ジャパンにとって心強い柱となる存在だな」「佐々木は残念だけど、山本の参加は素直に嬉しいな。怪我だけは気をつけて、日本を連覇に導いてほしい」といった声が相次いでいる。

 MLBが選ぶ2025年の“トッププレー100選”では、ワールドシリーズ第7選で優勝を決めた山本の投球が第1位に選ばれた。12月10日(日本時間11日)にはMLB公式Xで、1位に選ばれた決定的瞬間を動画付きで紹介。当時の熱狂を思い出し、WBCへ期待を寄せる声も上がっている。

 11日(日本時間12日)には世界的ファッション誌『VOGUE』で“ベストドレス賞”に選出された山本。WBCでの活躍はもちろんだが、期間中のファッションにも注目が集まるかも!?