
「真夏は強烈な紫外線や汗、屋外と室内の気温差などで肌老化のリスクが上がる時季。肌内部の水分量とともに、潤いのカギとなる“美肌菌”と呼ばれる表皮ブドウ球菌が減少したり、乾燥や肌荒れなどの肌トラブルを招きます。
さらに、真皮層まで到達して肌に悪影響を与える『紫外線A波』も、シワやたるみをエスカレートさせるので、肌老化の負の連鎖は止まらなくなります」
鉄壁ガードで紫外線を浴びない、入り込ませない
こう話すのは、コスメコンシェルジュの資格を持ち、美容研究家として活躍する奥原京子さん(56)・ゆきのさん(24)親子。おふたりが実践する肌ダメージを最小限に食い止めるお手入れ法を伺った。
「春から秋は徹底的な紫外線対策が必須。日焼け止めは通年使用しますが、特に紫外線A波も防げて汗や皮脂に強いタイプを選びます。SPF値などの紫外線防御力が高いだけでなく、時間がたってもUV皮膜が剥がれたり、ひび割れしにくく、すき間から紫外線が入り込まないものがオススメです」(京子さん)

一方、娘のゆきのさんは、
「小学生のころから母に日焼け止めの大切さを教わってきたのですが、当時は未来のシミまで思いが至らなくて。中学の部活で真っ黒に日焼けしてからは大いに反省して、さまざまな対策を習慣化させています。UVアイテムは日常使いしやすいオシャレなものを選ぶと、使う楽しさもありますよ」
強力な日焼け止めを使った後は、洗浄も大事。
「ウォータープルーフタイプは簡単に落ちないぶん、落としきれずに蓄積すると肌トラブルになることもあるので、ボディソープもクレンジング機能のあるものを選ぶと安心です」(京子さん、以下同)
それでも紫外線を避けられない日も。
「たくさん紫外線を浴びた日は肌が炎症を起こしているので、レチノールなどの攻めの成分のコスメはお休み。ビタミンCをとって炎症や酸化をケアしつつ、鎮静と保湿効果のあるマスクやクリームで落ち着かせるようにしています」
シミはできると消すのが大変なので、美白美容液は1年を通じて使っている。
「ひと口に美白成分といっても、成分ごとにシミやくすみへのアプローチが異なるので、季節ごとに成分を使い分けて肌全体の透明感を効率よく底上げするといいですよ」
夏は紫外線による炎症と、メラニンの生成を抑えるトラネキサム酸配合の美容液がオススメだという。さらに、奥原家では食事によるインナーケアにも余念がない。
「サプリ類もとりますが“素肌の土台は食事”と考えるので、ブロッコリーやトマト、キウイなど抗酸化力の高い食材を中心に栄養バランスのいい食事を心がけています」
週末ごとに母娘で美容談議をしては最新情報を交換&更新しているというおふたり。日々、美容を研究する母娘が行きついたオススメのアイテム、ぜひ参考にしてみて。