
旧ジャニーズ帝国を弟とともに築いたメリー喜多川さんが亡くなって、8月14日で丸4年。旧ジャニーズによる男性アイドルの城はもはや過去の幻、砂の城になりつつあるのか。
「男性アイドルの育成は、旧ジャニーズでなくても自由にできる!そんな最後通牒を突き付けるのは、AKB48など女性アイドルをビジネスシステムとして築き上げた秋元康さんです」
とスポーツ紙記者。8月5日、秋元さんがプロデュースする「劇場型ボーイズグループ」の募集が始まった。
ジャニーズに気を遣わなくていい
前出・スポーツ紙記者が続ける。
「秋元さんはすでに、SHO―WAとMATURIという2組の男性アイドルグループをプロデュースしていますが、平均年齢は30オーバーという、微妙なアイドル。今回の募集年齢は12歳から26歳。12歳ですと小学校6年生からOKということですから、ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏が開拓した、まさにその真ん中に秋元さんが手を突っ込むというプロジェクトです」
旧ジャニーズ創業者が存命の時代は、男性アイドル、それに似たような存在は、ことごとく許されなかったが、それも遠い昔なのか。
「とんねるずの事務所に所属していた2人組グレートチキンパワーズとまさにアイドル風で、デビュー曲『MIX JUICE』が大ヒットし、これは行けるかな、と一瞬思ったのですが、芸能界の力学の前にしぼんでしまいましたね。時代が変わって、2010年代くらいからは、アイドル風の男性グループが数多く出てくるようになりました。
ただ、彼らはアイドルを自称せず、“非アイドル”を打ち出したり、”ダンスロック“というスタイルを貫いたり、ジャニーズ事務所に気を遣ってるな、という感じでしたね」(前出・スポーツ紙記者)
ジャニー喜多川氏が亡くなって6年、メリーさんが亡くなって4年。2人の威光におびえる必要はまったくなくなった時代に、秋元さんが仕掛ける。
「秋元さんが作り出した女性アイドルというビジネスモデルは大成功し、今も多くのファンを魅了しています。ダンスや歌を仕込む教育システムは確立していますから、そこで男性アイドルの卵を育てればいい。しかも専用の劇場を設けるわけですから、”会いに行ける男性アイドル“の時代が到来するわけです」(エンタメライター)
旧ジャニーズ仕込みではない、新たな男性アイドルが芸能界にどんなハレーションを起こすのか。成功するのか。はたまた失敗するのか。どちらにしろ、新しい試みは、芸能界に刺激を与えることだけは確かだ。