犬を飼うことは一般的に子どもの教育にもいいとされているが、具体的にはどのような影響があるのだろうか。『おおい動物病院』の副院長で児童文学作家の片川優子さんに聞いた。
犬を飼うと子どもの教育にいい理由
「文献上でも子どもの教育にいいというデータがあります。一つは運動量が増えるといわれています。犬を飼うと散歩が必要なので、飼っていない家庭の子どもと比べて1日あたり11分ほど運動時間が増え、健康面にいい影響を与えるとされています。あとは、生き物なので、お世話をしないといけない。必然的にそういう環境になるので、責任感や自立心が育つという面もあります」
犬も生き物のため、注意しないといけないこともある。
「接触によるケガやトラブルには注意をしないといけません。赤ちゃんは寝ているだけですが、歩き始めるようになると手が自由に使えるので、犬のしっぽをつかむなど、接触による事故には気をつけなくてはいけません。
誤食にも注意することが必要です。子どもがある程度大きくなると、自分の食事の食べ残しやお菓子などを犬にあげる子も出てきます。子ども用のおやつに入っていることがあるキシリトールやチョコレートは犬にとっては毒なのですが、そういったものをあげてしまうトラブルも発生する危険性があります」(片川さん、以下同)
デコピンはコーイケルホンディエという犬種。どんな特徴を持った犬なのか。
「日本にはほとんどいない犬種で、もともとはオランダで狩りをするための犬です。そのため運動への要求量が高く、きちんと発散させてあげる必要があります。頭がよくて、トレーニングのやりがいがあり、子どもが一緒に遊ぶことができる年齢になれば、より楽しく過ごせるでしょう。始球式や大谷選手のインスタの写真を見ると、デコピンはしっかりトレーニングされていると思います」
投打で活躍する大谷は、子育ても“二刀流”のようだ。